動画制作の流れ

動画制作の目的にあった企画を立てる

これまでインターネット上で重要なコンテンツだったのは画像や文字でしたが、インターネットの回線速度の向上もあり、動画の重要性が増してきました。
個人レベルで動画を作って公開するのであれば、自分で制作しても問題ありませんが、企業がプロモーションなどのために動画を活用する際には、きちんとしたものを作らなくてはなりません。
まずは、依頼主と制作スタッフで、動画の使用用途、目的、動画を流す場所、内容、予算、納期、納品形態に関して、細かく打ち合わせを行います。
その後、制作側は依頼主に企画書とスケジュール表を提出し、方向性を確認したうえで絵コンテの作成に入ります。
この段階で企画の基本部分は完成していますが、動画づくりにおいて中心的なテーマとなるのが、それぞれの企業がプロモーションしたい主力製品やサービスです。
これらについては、分かりやすい映像や説明が必要ですが、使用用途や動画を流す場所によって、ナレーションを入れられない場合もあります。(電車の車内など)
そのような場合には、より分かりやすい映像とテロップなどでカバーしなくてはいけません。
撮影前に、そういった仕上げのことを考えた演出用の絵コンテが必要不可欠です。
絵コンテは、依頼主だけでなく撮影スタッフにも必要なもので、これを見れば全体の流れ、繋がる順番、画角、合成、撮影の仕方、テロップ、音楽、ナレーションの入れ方など、全て書き込んであります。

撮影までの準備と撮影について

動画制作は撮影が終われば7~8割終わったといっても過言ではありません。
その代わり、撮影と撮影準備が非常に重要です。
撮影内容によって、出演者がいる場合にはその衣装やヘアメイクも必要だったり、クレーンやドローンといった特機を使用したりすることもあります。
また、スタジオ撮影なのか、ロケなのかによっても変わってきます。
特にロケの場合には天気も関係してくるので、スケジュールも余裕をもっておかなくてはいけません。
小道具などが必要な場合は、集めておきます。
撮影前には、撮影の順番と大体の時間が書かれた香盤表が必要です。
撮影当日はこの香盤表に沿って、撮影していきます。

動画制作の仕上げ工程について

撮影した素材を、最初に作成した絵コンテの流れに沿って仮編集し、映像のつながりに問題がなければ、本編集に入ります。
編集時に、テロップをいれたり、合成をしたりして映像を作っていきますが、フォントの種類や文字の大きさ、色、出し方などやCGやアニメとの合成などは、このときにしか修正できないので注意が必要です。
編集が終わったらMA作業に入ります。
MAとは、画に合った音楽やナレーション、SEといわれるサウンドエフェクトをつけていく「音」に関する作業です。
ナレーション作業では、よほどのことがない限りプロのナレーターによるナレーションが不可欠でしょう。動画制作において、ナレーターは重要です。
ナレーターが男性なのか女性なのか、高い声なのか低い声なのか、若いか落ち着いているのかによって雰囲気がまるで変わってきます。メインとなる商品や、企業の雰囲気に合うナレーターを事前にデモテープなどで聞いて決めておかなくてはいけません。
MA作業が終了して初めて「完パケ」となります。
完成した動画の内容データにて確認していただき、納品となりますが、納品後の修正は原則1回です。プロの技術の粋を集めた動画作品は、個人で制作したそれとはレベルが全く違います。
高品質な動画作品は、企業プロモーション活動やイベントなどの際に、ひと際注目を集めるでしょう。