企業がライブ配信をマーケティングに活用するには
企業におけるライブ配信の役割
在宅勤務に切り替わり、オフィスに人がいなくなったことで、テレアポや会社へのDMなどの営業活動が意味をなさなくなってきています。リード獲得のためのセミナー開催も、採用活動における会社説明会も、集合研修型での開催が難しくなりました。ライブ配信は、従来オフィスに集まって行っていた営業・マーケティング・採用活動などのあらゆる会社活動の有効な代替手段になっています。このコラムでは、特にリード獲得のためのオンラインセミナーをライブ配信する場合について、マーケティング効果を高めるポイントを説明します。
企業のライブ配信おすすめツール
ライブ配信に初めて取り組むという企業担当者の方にもおすすめなライブ配信ツールを紹介します。
双方向型のセミナーをやりたいなら:Zoom
オンライン会議で広く活用されているZoom。一度は使ったことがあるという方も多いのではないでしょうか。参加する人にも発言してもらいたい場合はZoomを活用するといいでしょう。Zoomの「ブレイクアウトルーム」という機能を活用すると、複数人のグループに分割することができ、グループワークを行うこともできます。
Zoomの有料プランの機能でビデオウェビナーを利用すると、参加者の顔は画面に映さず登壇者だけを映すことができます。またウェビナー中に、参加者からリアルタイムでアンケート・回答集計を行うこともでき、会場で行うように参加者と双方向のコミュニケーションができます。
不特定多数に向けて発信したいなら:YouTube Live
オンラインミーティング形式のZoomは双方向のコミュニケーションができますが、参加人数が限られます。大人数の不特定多数に発信したいときはYouTube Liveがおすすめです。YouTubeチャンネルを開設すれば誰でも配信することができます。YouTube Liveは、一般的なYouTube動画を見るようにリンクをクリックするだけで閲覧でき、何人でも閲覧することができます。直接会話はできないので、閲覧している人とのコミュニケーションは、ライブ中に送られたチャットに対する返信で対応することになります。個人情報を取得したい場合は、ライブ配信後にアンケートを設け回答してもらうなどの仕組みが必要です。
ライブ配信でマーケティング効果を得るには
ライブ配信を集客やリード顧客との関係構築に活かすにはどのようなポイントに注意するべきでしょうか。
1.ターゲットとライブ配信の目的を明確にする
ライブ配信の情報を届けたいターゲット像と、ライブ配信の目的を明確にします。ターゲットによって、普段からよく利用しているSNSやツールが異なり、また関心を持つコンテンツも異なります。リード顧客に対しても、全く初めての人なのか、すでに検討を始めている人の理解促進なのかによって伝えるべき内容が変わってきます。
またライブ配信が終わった後、参加者からの問い合わせがほしいのか、次のセミナーに申し込んでほしいのか、商談をしたいのか、ライブ配信のゴールを明確にし、配信後の参加者へのアプローチを整理しておきましょう。
2.視聴者の声を拾う
せっかく参加してくれた視聴者の方からは、しっかりコメントを拾うようにしましょう。Zoomミーティングでライブ配信を行っている場合は、参加者から質問・発言する時間を設けましょう。YouTube Liveで開催している場合も、チャットでコメントしてくれた人に、コメント返しをしたり、配信の中で「〇〇さんコメントありがとうございます」のようにコメントを見ていることを相手に伝えましょう。
3.定期配信にする
参加したかったけど見逃した、予定が合わず参加できなかったという人もいるかもしれません。そういう人が次参加しやすいように、曜日や時間を固定し定期配信にするのもおすすめです。採用説明会や、特にセールスに注力したいプロダクトの説明会などは、週1回~3回と頻度を上げて配信を行うことをお勧めします。配信回数を増やすと一度に参加する人数も限られるため、参加者とのやりとりをより丁寧に行うことができるメリットもあります。
4.社員が出演する
採用説明会等はもちろんですが、現場の社員が出演することも重要です。司会も外注するより、本物の社員が担当するほうがよりリアリティがでます。また何度も開催する場合、配信のたびに司会者や役者のキャスティングすることになるので、内製するほうがコストも抑えられます。
ライブ配信を効果的に活用するために
ライブ配信を配信して終わりにするのではなく、参加者・申込者とコミュニケーションをとるために、ライブ配信前後・配信中にできる工夫をお伝えします。
1.アンケートをとる
集合研修型のセミナー開催の場合も、アンケート回収を行っていると思います。ライブ配信の場合は、セミナー終了時にアンケートをとり、アンケート回答した人にセミナー資料を送付するような仕組みにすることで回答を促すことができます。また、配信中にも、参加している人の属性を知るために簡単な質問をすることで、参加者の参加意欲を高めることもできます。
2.次回以降のライブ配信イベントの告知をする
ライブ配信の終了時に、次回以降のライブ配信の告知をすることで、2回目の参加を促すことができます。極力1回で終わるのではなく、次回以降までコンテンツを用意しておくことでリード顧客との関係構築につなげることができます。
まとめ
ライブ配信を効果的なマーケティングに活用するためのポイントを解説しました。ライブ配信は対面に比べて参加者のリアクションが掴みにくいと感じられるかもしれませんが、うまくリアクションを促すことで対面に勝るとも劣らない反応を得られることもあります。また集合研修型と違って会場の予約や資料の印刷・会場撤収作業が必要ないため、コストを抑えて開催できるのもメリットです。ぜひライブ配信をうまくマーケティングの手法として取り入れてみてください。
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