ライブ配信でセミナーを開催する最適な方法は?ライブ配信ツール選びから配信のポイントまで解説

1.セミナーのオンライン配信2種類の方法

オンライン配信には、大きくライブ配信とオンデマンド配信の2種類があります。

①ライブ配信


リアルタイムで配信する方法。テレビ番組でいうところの生放送。リアルタイムで参加者とコミュニケーションをとれることが特徴。

②オンデマンド配信


録画を配信する方法。視聴者は自分の好きなタイミングで、何度も見ることができるのが特徴。

今回はリアルタイムで配信する、ライブ配信によるセミナー開催のポイントについてお伝えします。

2.セミナーをライブ配信するメリット

セミナーをライブ配信することには、どんなメリットがあるでしょうか。
参加者にとっては、次のようなメリットがあります。
・自宅や会社、カフェなどどこからでも参加できる
・遠方で参加できなかったセミナーにも参加できる
・会場までの移動時間や交通費がかからない
これらのメリットは運営側にとっても同様で、これまで会場で開催するセミナーに参加できなかった多様な見込み顧客との接点を持つことができ、また参加人数の上限がほぼ無制限に集客できるため、現地開催よりも多くの人数の参加を見込むことも可能です。

3.ライブ配信のツール選び YouTubeとZoomを比較

ライブ配信ツールの代表例といえば、YouTubeとZoom。どちらのツールもすでに使ったことがある方がほとんどでしょう。これからライブ配信セミナーを開催する方向けに、それぞれのプラットフォームの特徴とセミナーの種類によっての選び方を説明します。

YouTube


■特徴
YouTube LiveというYouTubeのライブ配信サービスを使います。YouTubeライブ配信の特徴はURLをクリックするだけで閲覧できる手軽さ。他のYouTube動画を見るのと同じ感覚で視聴できるため、参加者も気軽に参加できます。公開設定をすれば世界中だれでも、同時に何人でも閲覧できるため、オープンで、大人数に向けた配信に向いています。参加者はリアルタイムにコメントすることができ、双方向なコミュニケーションの感覚をもって参加できるのも特徴です。

■メリット・デメリット
YouTubeライブ配信のメリット

配信終了後、自動的にアーカイブされるため、運営側の手間がかからない
動画だけでなくリアルタイムのコメントもふくめてアーカイブされる(Zoomではチャットが同時アーカイブされない)
参加者は途中から参加しても最初から追いかけ再生できる
参加人数の上限がない

YouTubeライブ配信のデメリット

参加者は顔が見えず、匿名で参加できるため正確なリストが取りにくい  

Zoom


■特徴
オンライン会議のスタイルであるため、一つの会場に集まっているのと同じ感覚で開催できます。また「ブレイクアウトルーム」というグループ分け機能を使うことで、参加人数が大勢になっても、小グループにわけディスカッション等のグループワークを行うことができます。セミナー開催用の機能も充実していて、リアルタイムでアンケート回収・集計する機能や、Q&Aを投稿できる機能などがあります。

■メリット・デメリット
Zoomライブ配信のメリット

クローズドな環境で開催できるので、やや機密性のある情報も見せられる
双方向なコミュニケーションができるため、ワークショップなど参加者のアウトプットが重要なスタイルのセミナーも開催できる

Zoomライブ配信のデメリット

コストがかかる(無料アカウントだと配信の時間制限があり、参加人数の上限が増えるごとに月額料金があがる)

4.ライブ配信セミナーのTIPS

セミナーをライブ配信する際、参加者の熱量を上げるためのTIPSを紹介します。

TIPS①PC画面から配信するときは背景素材を準備する


Zoomなど、パソコンから直接配信するセミナーについてですが、背景素材を準備するといいでしょう。セミナー登壇者は会社や自宅など様々な場所から配信すると思われますが、背景がばらばらだと統一感がなく、緊張感に欠けてしまいます。企業主催セミナーであれば企業ロゴ、イベント名がある場合はイベントロゴ等をつかった背景素材を用意し、配信の際設定するとオフィシャル感が出ます。

TIPS②リアルタイムアンケート


ライブ配信セミナーは、リアルタイムで参加者の声を取りやすいのが特徴です。会場だとなかなか手を挙げて質問したり、プレゼンターが話している途中でコメントしづらいところ、オンラインであればどんどんアウトプットすることができます。

Zoomのアンケート機能、YouTubeのチャット欄で質疑応答コーナーでききたい質問や、アンケートをとってみましょう。参加者がアウトプットをすることで、参加意識が高まり、よりセミナーに集中してもらいやすくなります。

複数のプラットフォームで同時配信するときは、会場でも用いられているリアルタイムでのコメント共有ツール「sli.do」など、外部ツールも適宜活用するとコメントを拾いやすくなります。

TIPS③アーカイブ動画を活用(期間限定公開にする、コンテンツとして活用する)


ライブ配信セミナーを行ったら、その時で終わりにするのではなく、アーカイブ動画を活用しましょう。期間限定公開として事後アンケートに回答した人のみに閲覧リンクを渡したり、アーカイブ動画を販売したり、コンテンツを営業資料として活用したりと、様々な活用方法があります。セミナーに参加した人のリードを温めるにも、ライブで参加できなかった人の取りこぼしを防ぐにも、アーカイブ動画活用は効果的です。

5.まとめ

以上、ライブ配信セミナー用プラットフォームの選び方、セミナー配信でのTIPSをお伝えしました。ライブ配信はパソコン1台で気軽に始められますが、セミナーの目的であるリード顧客の獲得や、自社に関心を持っている顧客に対するより深いアプローチを達成するためには、ただ配信するだけでは不十分です。セミナーを最後まで見てもらうコンテンツの面白さや分かりやすさも必要ですし、オンラインセミナーが林立する中、そもそも興味を持って参加申し込みしてもらうための企画作りも重要です。しかし、ライブ配信のいいところは、コストがかからないこと。まず小さく始めて、何回も繰り返しトライすることが成功の近道かもしれません。

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